なぜいじめは減らないのか?ジョン・ウェスレーが見た原因と対処

最終更新: 10月22日

いじめの問題がニュースで日常的に取り上げられるようになってからだいぶ経ちます。日常的に学校でのいじめや会社、近所付き合いでのいじめの話ニュースを聞きます。

今日はそのより深く原因を考え、その対策について考えてみたいと思います。

この記事を読んでいただければ、世の中で論じられている表面的な理解ではなくより真に迫ったいじめの原因について理解していただけますし、「倍返し」的な対応(「見て見ぬ振り」は論外)がなぜ事態の改善に繋がらないのか、またいじめという問題の真の解決な何なのかについてご理解いただけるかと思います。


さて、いじめですが、学校から職場に至るまであらゆる所で激増しています。

職場においては、厚労省が2019年6月に公表した「平成30年度個別労働紛争解決制度の施行状況 」によると、職場でのいじめや嫌がらせは過去最多を記録。過去9年で、いじめ・嫌がらせの相談件数は3万5759件から8万2797件(前年比14.9%増)まで増加し、相談内容全体に占める割合も、12.7%から25.6%へと倍増しています。


学校においても、文部科学省が2019年10月17日に公表した「2018年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」によると、「いじめの認知件数は前年度比12万9,555件増の54万3,933件で過去最多を更新。小・中・高校・特別支援学校のうち、小学校が8割近くを占めている。」と一年間でなんと13万件近く激増しています。

なぜいじめは減らせないででしょうか。確かに心理学の世界でも「子供は集団の中で生き延び成長するために、自分と似た子供に引き寄せられ、自分と違うものを排除するのだ」といった分析が見られます。


会社でも年々厳しくなる経営環境も影響しているのかもしれません。このようにいじめが、心理学的に、組織内での生き残りをかけた焦りと言った集団心理、社会制度等様々な要因が重層的に重なっていることを考えると簡単に減らすことはむずかしそうです。




特にいじめは、いじめる側もなんらか心理的苦痛を感じていて(当然それでいじめが正当化されるわけではありませんが)その心理的苦痛から逃れるために、いじめに走るといった側面もあるので、単純に厳罰を課せば改善するというものではないです。


キリストに出会えいない、神様から離れたままの状態では、様々な呪い、災いを受け、さらに自分がサタンの支配下にいることを知らないでいるので、まさにサタンのなすがままです。囁かれるまま、いじめの加害者や被害者であり続けるという状況が続いています。

加害者も神様を離れた状態、サタンに騙され続けていることは同じです。一人一人に福音が入ることでしか、状況は改善しません。これは職場、教育現場に福音がないことは答えがないことを意味します。誰も答えを持たないまま、自分自身の痛みをたとえ一時的でも弱めたい一心で人を傷つける。このような悲劇を続けるべきではありません。




ここで「信仰の人」がいじめにどう対処したかを一つ検証して見てみたいと思います。

世界的に著名な18世紀を生きた偉大な伝道者ジョン・ウェスレーです。彼は88歳という老熟の年まで生き抜き、65年にわたって英国のあらゆる地方で伝道宣教を続けました。彼はメソジストという新しい教派を創設したことでも有名です。




11歳のときウェスレーは、ロンドンのチャーター・ハウス校に入学します。彼はいわゆる「できの良い」生徒だったので教師たちから気に入られました。級友たちは嫉妬して、様々な嫌がらせをしましたが、ウェスレーは彼らを恨まず、校長に訴えることもせず、ただ一人で耐えました。ある時、食事の時間に乱暴な上級生が隣に座り「そのおかずよこせ」と言い、ウェスレーが無視して食事をしていると、彼はウェスレーのすねを蹴りました。

ウェスレーは「きみが空腹ならあげてもいい。」と静かに言いました。するとこの上級生はその皿からおかずを取り上げました。それから毎日、この上級生はウェスレーのおかずを奪い続けましたが、ウェスレーは一言も教師に告げ口をせず、何と4年間もおかずなしで食事を続けたそうです。




また他にもウィリアム・ホーキンスという乱暴者がウェスレーの教科書を隠してしたので、ウェスレーが「返してくれ。先生に怒られるから」と頼みましたが、ホーキンスは応じません。授業の時間になり教師が、教科書をどうしたのかと聞くとウェスレーは何も言いません。その時、他の生徒が「ウェスレーが悪いんじゃありません。ウィリアム・ホーキンスが隠しました」と報告しました。それを聞くと教師は「きみの両親に手紙を書いて引き取ってもらうことにするから、処分が決まるまで自分の部屋で待っていなさい。もう教室には出ないでよろしい」と言いました。この時、ウェスレーはウィリアム・ホーキンスの家が大変貧しく、父親は仲間とけんかをして刑務所に入っていること、病身の母親がその細腕で内職しながら養っていることを思い出し、立ち上がって「実は、自分で教科書を忘れてきました。ホーキンスは悪くありません」と言いました。教師はムチでウェスレーをしたたか打って、教室の外で立たせました。ウェスレーは級友の心の痛みを分け合いながら、この苦痛に耐えました。彼が悲しむ者、苦しむ者と重荷を共に背負った最初の体験です。




と、こういう逸話です。さすが信仰の巨人だけあり、世人のはるか上をいく対応です。いじめのような事態への対応は非常に難しいですよね。先ほども述べましたが、事態が複雑なのは、「いじめている方も痛みを感じている」つまり救われるべきだということです。一時的な措置としては当然、注意や指導、被害者の保護なども必要かつ重要ですが、やはり福音でしか解決は望めないことだけは間違いないようです。


マタイの福音書

18:21そのとき、ペテロがみもとに来て言った。「主よ。兄弟が私に対して罪を犯したばあい、何度まで赦すべきでしょうか。七度まででしょうか。」 18:22イエスは言われた。「七度まで、などとはわたしは言いません。七度を七十倍するまでと言います。



18:23このことから、天の御国は、地上の王にたとえることができます。王はそのしもべたちと清算をしたいと思った。 18:24清算が始まると、まず一万タラントの借りのあるしもべが、王のところに連れて来られた。 18:25しかし、彼は返済することができなかったので、その主人は彼に、自分も妻子も持ち物全部も売って返済するように命じた。 18:26それで、このしもべは、主人の前にひれ伏して、『どうかご猶予ください。そうすれば全部お払いいたします。』と言った。 18:27しもべの主人は、かわいそうに思って、彼を赦し、借金を免除してやった。 18:28ところが、そのしもべは、出て行くと、同じしもべ仲間で、彼から百デナリの借りのある者に出会った。彼はその人をつかまえ、首を絞めて、『借金を返せ。』と言った。 18:29彼の仲間は、ひれ伏して、『もう少し待ってくれ。そうしたら返すから。』と言って頼んだ。 18:30しかし彼は承知せず、連れて行って、借金を返すまで牢に投げ入れた。 18:31彼の仲間たちは事の成り行きを見て、非常に悲しみ、行って、その一部始終を主人に話した。 18:32そこで、主人は彼を呼びつけて言った。『悪いやつだ。おまえがあんなに頼んだからこそ借金全部を赦してやったのだ。 18:33私がおまえをあわれんでやったように、おまえも仲間をあわれんでやるべきではないか。』 18:34こうして、主人は怒って、借金を全部返すまで、彼を獄吏に引き渡した。


18:35あなたがたもそれぞれ、心から兄弟を赦さないなら、天のわたしの父も、あなたがたに、このようになさるのです。」





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