なぜ人は”変われない”のか?変われない理由と真に自分を変えるたった一つの方法
最終更新: 2020年12月8日
なぜ人は”変われない”のか?変われない理由と真に自分を変えるたった一つの方法
●え?人って変われないの?自己変革は意味ない?

人は変われるんでしょうか?あなたは変われた経験がどの程度あるでしょうか?
お酒の量を減らしたい、痩せたい、エクササイズを継続したい、外国語を習いたい、怒るのをやめたい、前向きになりたい、社交的になりたい。色々な「こういう自分になりたい」が世の中に溢れています。
折しも、世の中は自己啓発全盛期(最近下火っぽい)でしたね。
やればできる!努力で望む自分になる!習慣化の方法!思考は現実化する!引き寄せ!と色々ありますね。
アンケートを調べてみると、
自分は自己実現出来ている。と考えている人は4割ほど。
人生を変えた自己啓発書がある。と答えた人は3割ほどでした。
つまり、自己変革メソッドが溢れる世の中でも半数以上は自己実現できず、自己啓発書で人生を変えられる人は3割ほどということになります。
どうやら自分の努力で自分を変えられる!なりたい自分になれるという考えは、分が悪そうです。それでは、自分は無理でも子供には、理想的な環境を与えて、理想の自分にさせてあげたい!っていうのも流行りの考え方ですね。いわゆる子育て万能論です。日本の親は実に95.4%がもっとも子育てに影響を与える環境は「家庭」と答えています。家庭での子供との接し方で子供の人格/性格を変えられるのでしょうか。

こちらもジュディス・リッチ・ハリスというアメリカの心理学者の研究をもとに考えるとちょっと怪しげです。1998年に出版された『子育ての大誤解』(邦訳は2000年)を見てみますと、
「多くの養子は養父母の個性とわずかな相関関係しか示さず、一度もしつけを受けたことのない実の両親との間に顕著な相関関係を持つ。」
家庭での子育てが影響を与えるとすると子供は養父母に似るはずですが、心や個性も遺伝すると主張されています。
「双生児研究は、家庭環境と個性の間に相関関係を見いだすことはできなかった。一卵性双生児は共に育つか、離れて育つかに関係なく、彼らの差異は同じ程度の範囲内に収まる。養兄弟は無関係の子ども同士と同じくらい似ていない。」
こちらも同じく心や個性も遺伝すると。
もちろん両親は家庭環境と親子の人間関係を通して子どもに影響を与えますし、カーネル大学のウェンディ・ウィリアムズ「両親が子どもの認知能力と振る舞いにどのような影響を与えられるかを示す良い研究が、たくさんたくさんある」のような反論があるのも確かです。
一つ言えるのは、今巷に溢れる自己実現云々や自己啓発書で自分の性格や習慣をSIMカードのように変えるのは難しいといういこと。日本の親の95.4%が持つ「家庭」こそが子育てに決定的な影響を与えるという考えが、少々乱暴な議論なのではないだろうかということです。

ちなみに先述のジュディス・リッチ・ハリスの結論はザクっというと「心も遺伝する」「子供は家庭よりの子供同士のグループ間での関係により個性が形成されていく」というものです。
さて、この結論、「家庭」こそ決定的!と考える95.4%の親からしたらちょっと身も蓋もない印象なんではないでしょうか。
心、個性も遺伝し、さらに子供グループでの関係で個性が決まる。つまり親の子育ては間接的にしか関係ないということになります。
この研究には賛否両論あり、その正否は本旨でないのでこれ以上ツッコミませんが、単純な自己実現、自己啓発、家庭至上主義が的を得ていないということは言えそうです。
ここで考えていただきたいのが、人間が神様によってつくられた霊的な存在であるという事実です。
創世記1:27「神はこのように,人をご自身のかたちに創造された。神のかたちに彼を創造し,男と女とに彼らを創造された。」
そして創世記3:1−20の事件により人は神様を離れ、”霊的な”死をむかえた。これが私たち人間が様々な問題を負うようになった原因です。この根本問題から、呪い、災いの現れとして様々な問題(経済、健康、人間関係)が起きています。
このような中、自己啓発や子育ての努力で問題を解決しようとしても失敗します。できたように見えても一時的です。
人間の努力知識で別人になることはできません。スキルは身につくかもしれませんが、根本解決は無理です。
コロサイ2:8「あのむなしい、だましごとの哲学によってだれのとりこにもならぬよう、注意しなさい。そのようなものは、人の言い伝えによるものであり、この世に属する幼稚な教えによるものであって、キリストに基づくものではありません。」
まずは唯一の道イエス・キリストを通じて神様に戻り、御言葉の導きを受けて生きるのが正しい道です。これは、「”なりたい自分になる”」のような表面的、ご利益主義的な話ではなく、根本の癒しの話です。これまで自分の脳に刻まれた間違ったものを神様の御言葉で変え、本来の使命を生きる自分に導かれていくことが重要です。あなたをつくられた神様だけが、あなたの全てをご存知であり、御言葉で働かれる神様だけがあなたを変えることができます。
《ヘブル人への手紙 4:12》
12 神のことばは生きていて、力があり、両刃の剣よりも鋭く、たましいと霊、関節と骨髄の分かれ目さえも刺し通し、心のいろいろな考えやはかりごとを判別することができます。